四畳半ってどんなもんかわからない

悪いことが続いたあとは必ずいいことがあるよって、誰かに言われた気もするし、誰かに言った気もする。そのときあたしは言いながら便利でずるい言葉だなあと思ったのを覚えてる。でもあたしだって信じてた。

幸せすぎて怖いって言った友達に、それは今まで頑張ってきたからだよって返したのをハッキリ覚えてる。そのときあたしはマンガみたいな台詞だなあと思ったのを思い出した。でもあたし、今ならわかる。

 

あたしはこの前までせんぱいのことを想って言葉を連ねて苦しんで悩んで何度だって死にたいって叫んで、でも怖いから死ねなくて、生きるために食べたものを生きるために吐いてた。なんでこんなに人生うまくいかないんだろうって、なんであたしの好きなひとはあたしを好きになってくれないんだろうって電車の中でもショッピングセンターのフードコートでも食堂でも電話越しでも泣いた。とにかくほんとうに消えてしまいたかった。迷惑な話だね。

馬鹿みたいに泣きながら馬鹿みたいに長くてポエムじみた文章書いて、メンヘラぶりたかったんだろうし、誰かに慰めてほしかった、のかもしれない。

 

 

なんだか最近は、あの時が嘘みたいに満ち足りてるなんて感じたりして、このごっこ遊びみたいなブログを放置したりして、自分に向けられてる好意を、愛を、感じられるってことはこんなに気持ちいいことなんだなあ、なんておもったりして、誰かに想われてることが、大切にされる可能性があることが、とにかく嬉しいというか、安心してまた泣いてしまうのだった。あたしは誰かに所有されたいのだった。誰かの思考を掴んで離さないような女の子になりたいなんて願望を叶えて欲しかったのだ、ずっと。

 

 

あたしは、永遠なんて、女の子が大好きで思わず縋りついてしまうような言葉を願ったり、ましてや口にしたりはしない。

始まったものはいつか終わる。

そんな世の中の摂理を、あたしは痛いくらい知っている。ああ、まだ始まったばっかりなのに、こんなこと言うなんて、あたしはもうどうしようもなくナンセンスで嫌な女の子だなあ、なんて思ったりするんだよ。

ただあたしは、あのだいすきなバンドも、あの最高なパン屋さんも、すてきなライブも、少し寂しい夜の駅の冷たいベンチも、いつか思い出して泣く日がくるのだと思うと悔しくて今から奥歯を噛み締めてしまうの。

 

でもあたし、ひとつ嬉しいことがある。あたしが彼の彼女になってから、昨日みたいなさめざめと雨の降る夜に、ひとりで電車に乗っても寂しいと思わなくなった。ひとりで泣かなくてもよくなったんだよ。偉いじゃんって言って頭を撫でて欲しかった。