わるいくせ

髪を染めた。

それはもう可愛くてたまんない色。

今回は1ヶ月半ぐらい前、バイト帰りに階段を駆け上がってるあたしを追っかけて声をかけてくれた美容師さんのカラーモデルとして、髪を染めてもらった。そのときは次の予約があったからお断りしようと思ったんだけど、いつでもいいんで!って言ってもらったからお言葉に甘えてLINEだけ交換してた。はっきり言って時間が経ちすぎて顔もなんにも覚えてなくて、でもなんか出会い方がドラマみたいで、呼び止められて振り返った瞬間の衝撃を鮮明に覚えてた。あたしはこの少女漫画の初登場シーンみたいな出来事を(ちょっと脚色したりして)いろんなひとに自慢した。

それくらいあたしたちの出会いはスパークだった。

微かな記憶はセンター分けの髪型とダボダボの服。髪型は変わってたけどシンプルな白シャツに、やっぱりダボダボのパンツを合わせたダボダボなその人は、あたしの髪を触りながら鏡越しに「久しぶりに会ったら髪爆発してるしビックリしたでしょ」って笑った。そのとき ほんとに胸が痛くなって苦しかった。うまく言えないから省略するけど、首元を掠める指先が心地よくて、もっと触れてて欲しいなんて思った。馬鹿な女の子みたい。

あの少しの時間でこんな気持ちになるなんて、どれだけ脳みそゆるゆるなんだと思われるかもしれないけど、あの時間を形容するとしたら恋という言葉以外見つからない。また髪を染めに行くかもしれないし、髪を切りに行くかもしれないけど、もしかしたらもう行かないかもしれない。ひとつ確実なのは、あたしのこの気持ちはきっと時が経てば赤色と一緒に薄れていくということ。

 

ああ、こういうことをいちいちポエムじみたブログなんかにするあたしは、もう全くダメで さっき見た、すぐ人を好きになってしまう女の子の特徴に当てはまってしまう。やけに運命を感じてしまって すぐロマンチックな思考に陥ってしまって 誰かに何かに依存したくて 気付いたら誰かにそういう気持ちを抱いてしまう。良く言えば恋愛体質、悪く言えばケジメがつかない。わたしだってこの中途半端な状態抜け出すためにはそういうことやめなきゃダメだって分かってるんだけどなあ。どうしても寒くて寂しくてこの季節、誰かのこと想ってたくなるし誰かに大切にされたくなる。

 

全部季節のせいにして逃げようとするあたし、弱くっていい加減だ。