将来のはなし

昨日聞いた話はバイト先のあのひとの とびっきりの希望と、とびっきりのリアリティとを詰め込んだ近い将来のはなし。あの一件があってから、あたしたちは1回もシフト被らなくて、うわあ〜どんな顔して会えばいいんだろう〜ってちょっと悩みながらAM10:15出勤。午前中は事務的な話しかしなくて やっぱり向こうも少しは気にしてるのかなあ なんて思ってたらお昼休憩に爆弾投下された。

 

結婚の挨拶とかあるから、俺 彼女と実家帰らなきゃ行けないんすよ

 

奇襲もいいとこ唐突すぎて開いた口が塞がらなかった。こういうときなんて言ったらいいんだろうって言葉が出てこないかわりに胃の中身が出そうになった。そんなのってありかよ。その言葉があたしに、いつになったらデートしてくれるのとか、いつになったら付き合ってくれるのとか、果てには、幸せにするから結婚しようとか言ってきたひとの口から出た言葉だなんて、誰が信じられるんだろう。超うけるよね。

 

そんな切り札持ってたなんて思いもよらなかったから、あたしは完全敗北。不純異性交遊罪だとかなんかのLINEから、あたしは本当にムカついてて、わけわかんないし馬鹿にされた気分になってて、ダメージは最小限だった、と思う、ことにする。

 

それからはご機嫌取りみたいに、みんなでご飯食べてるのにずっとあたしのほうばっかり見て話してバカみたい。地元の友達の笑い話とか、そんなの。おかげで課題も全く出来なかった。きょうも寝不足。帰り際には 夜遅いから気を付けてね なんて言ったりしてさあ。今更でしょ。そんな大事にしてる彼女がいるのにこんなどうしようもない女にモーションかけたりして、なんの意味があるんだよ。ほんとになあ、あたしも大概馬鹿だけど あのひとも同じくらい馬鹿だった。

 

 

ムシャクシャして その日 前ゴタゴタがあったひととライブに行く約束をした。どう足掻いても結局あたしにはそれくらいのことしかできない。貞操観念緩くなりたくて、そういうことしてみたって、こんなところ止まりだ。あたしが貞操観念緩くなりたいって思う理由はファッションメンヘラをやめたいからで、本当のメンヘラになれば あたしの今のこの中途半端な宙ぶらりんな状態から抜け出せられるような気がしたから。だけど決して、どんなに辛いときでも死にたくてしょうがないときでもリスカだけはしない、できない。なぜなら腕を切ったところでなにも得るものはないと知っているから。あたしはまだ怖いから。あたしは一体なにがしたいのか、なにになりたいのか、わからない。